地方で小さな会社を営んでいますが、創業以来常に運転資金を調達することは頭痛の種でした。
売上を計上しても入金があるのは二ヶ月さきとかはざらにあるので、売上を計上していても常に現金を一定程度確保しておく必要があります。
資材を購入したり、新たな受注に対応するには工作機械を導入することもあり、数人程度ではあっても従業員を抱えているので人件費も捻出しなければなりません。
収支が黒字であっても倒産の憂き目にあう、いわゆる「黒字倒産」というのも決して他人事ではありませんでした。
すでに取引先金融機関とは継続的に融資を受けており、代表取締役として保証人にもなっています。
ファクタリングを利用することも検討しましたが、取引先に知られると信用状態が悪化したとの心象を与えるリスクが懸念されました。
加えて高額の手数料などが社会問題としても取り上げられるようになったので、他の融資の手段はないものかと思案を重ねた次第です。
金策に走り回って居た頃、遠方で生活して居た親族が亡くなったとの通知を受け取りました。
その親族というのは子どもの頃に数回会った程度で、大人になってからはまったくの没交渉、親族としての付き合いもしていないほどの間柄です。
終生独身であったようで、関係者も死んでしまっていることから最終の相続人として自分のところに通知がきた次第です。